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3・11あの日のことを思い出す

3月11日、震災から12年の歳月が流れました。あの日のことは、ずっと忘れられない思いがあり、また我が家にとっても人生の大きな転機となりました。

 

当時、東京に住んでおり、2歳と5歳だった子ども達を連れて、外出していた時に、あの震災を体験しました。

用事を終えた後に、子連れでランチを食べて隣の雑貨屋さんに入り、出た直後に大きく地面が揺れました。60代くらいの女性の方が悲鳴をあげて、その声に驚いた娘が泣き出しました。

 

女性の方が「驚かせてしまいごめんね」と娘に謝っていました。下高井戸駅で電車に乗ろうとしたら、電車が動かない…1時間待っても動く様子がないので、下の子をバギーに乗せて、娘の手をひいて甲州街道をとぼとぼと歩き始めました。

 

 

3時間ほど歩いて、最寄りの駅から電車にのろうとしても、やはり動きません。

帰宅する為に多くの人々が、甲州街道を歩いていました。

 

 

吉祥寺行きのバスが、走っていたので、乗ることにしましたが…満員でぎゅうぎゅう詰めでした。何とか乗せてもらい、時間をかけて吉祥寺につき、心配していた両親が車で迎えにきてくれて、なんとか自宅に到着することができました。

 

 

高井戸駅から、我が家まで、電車が運行していたなら30分くらいですが、その日は5時間近くかかりました。

 

帰宅してから、東北沿岸部の状況を知り、言葉を失いました。当たり前の日常が、こんなに、あっという間に奪われてしまう現実…。

 

電気がついて、暮らす家があって、電車が動いていて、何気ない日常や暮らしが当たり前だと、これからもずっとその日常が繰り返されるかと思っていたけど、そうではなかった…と実感しました。

 

あの日がなかったら、私は今、ここに住んでいることもなかったのだろうなと思います。

3月11日の東北の出来事を思うと、悲しみやるせなさと言った気持ちが出てきますが、決して忘れてはならないこと…。

 

これから先のことは、誰にも分からなく不安にもなりますが予測できないことは、神様にお任せして、当たり前のように思えて当たり前ではない日常を大切に込めて生きていきたいと思います。

梅のつぼみもから、春の知らせを感じます。陽が一日ごとに長くなってくるのも何だか、とても励まされるなぁ。